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『エレベーター2020年問題』とメンテナンスについて

マンションにはエレベーターがつきものです。現在、マンション管理業界や不動産業では『エレベーター2020年問題』が大きくクローズアップされています。日本には以下の5社で市場の9割を占めているといわれています。


1)三菱電機

2)日立

3)東芝

4)日本オーチス

5)フジテック


(※三菱電機、日立、東芝の3社で約100万台を納入)


しかしながら、エレベーターは製造から20年~25年で部品の供給を停止してしまいます。

よって、バブル期以降の1990年代に新築されたマンションのエレベーター部品の供給停止に伴うエレベーターの更新時期を迎えていることになります。


具体的には日立とフジテックが2020年、三菱電機が2023年、東芝に関しては2024年に部品の供給停止になるというニュース(日経電子版、2019年9月29日)がリリースされています。


それではエレベーターの保守メンテナンスについてご説明いたします。

・フルメンテナンス契約→経年劣化が生じている部品に対して、交換・修理する契約。

・POG契約→パーツ、オイル、グリースに対して保守メンテ契約(部品交換は必要最小限)。


但し、フルメンテナンス契約をしても、巻き上げ機(ロープ)、電動機(モーター類)、制御盤、これらの一式の取り換えについてはメンテナンスに含まれていません。


フルメンテ契約は25年、POG契約は20年をどこのメーカーも想定しています。


ところで、エレベーターの耐用年数は以下のとおりです。


・法定償却耐用年数 17年

・主要装置耐用年数 20年(POG契約、20年)

・計画耐用年数   25年(フルメンテんナンス契約、25年)


上記年数はあくまでもメーカーが弾き出したシミュレーションですので、エレベーターの設置環境(使用状況)によっては若干、期間が変わってきます。また、フルメンテ契約(25年)していても巻き上げ機、電動機、制御盤の交換についてはメーカーは見ておらず、一式交換で大きなお金がかかることが、この2020年問題です。


一番、大きいのは制御盤関係です。今まではメーカーでないと対応が難しかったのですが、

独立系のエレベーター保守メンテ業者も存在しますので、メーカー(ブランド)にこだわらなければ、比較的、安価で保守メンテして行くことも可能です。


いずれにせよ、期限が迫って決断を迫られた状況で『2020年問題』に対応するのではなく、様々な角度からコストパフォーマンスを慎重に検討することが大切です。









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